建設予定地

当面はやったことの備忘録

関数型まつり2026参加レポート

はじめに

7/11(土)・12(日)に中野セントラルパークで開催された、関数型まつり2026の参加レポートです。

2026.fp-matsuri.org

エントランス

スタンプラリーのルーレットで当選したカリー化カリー

10分セッションで「美しいコードを書くためにF#を学んでみた話」をしてきました

speakerdeck.com

昨年の関数型まつりで基調講演をされていたScott Wlaschinの著作である「関数型ドメインモデリング」を題材にお話してきました。

(思いの外TypeScriptのBranded Typeの話に偏ってしまった気もします)

tatsu-zine.com

10分という時間的制約の中だと、どうすれば情報をできる限り齟齬なくまとめられるかであったり、「スライドにあってもあえて語らないこと(あるいは一枚のスライドにするほどではないが、口頭で補足すべきこと)」など伝え方の強弱に非常に悩まされました。前日の夜に何度も素振りを繰り返して(読み上げ用のスクリプトを削ったり加えたりして)、ほぼ10分ジャストで収めることができたのでほっととしています。

また「型を集合として捉える」という文脈の中でいくつかの記事を参考文献として掲載させていただいたのですが、発表が終わった直後に、「あの記事書いたの僕です」とまさかの筆者ご本人に声かけてもらって、色々お話できたのが感慨深かったです。

その他にも、何人かの方から直接感想を伝えていただくことができて、アウトプットに対する感度の高いフィードバックを即時いただけるのはカンファレンス登壇の醍醐味だな......と強く実感しました。

印象に残ったセッション

この2日間、拝聴したどのセッションも学びが深く魅力的な内容でしたが、中でも特に印象に残ったセッションをいくつかピックアップしてご紹介します。

なぜ関数型プログラミングで「型」と「証明」が語られるのか

speakerdeck.com

  • 関数型プログラミング(FP)と型システムは、どちらもラムダ計算を起点として共に発展してきた歴史がある
  • 副作用のない世界(参照透過性)では、関数は純粋に入力から出力を生成する。「型=命題」「プログラム=証明」として読み替えることが可能になり、型検査が正しさの機械的な検証になる
  • Result や直和型、スマートコントラクトなどは、「あり得ない状態」を機械に検査させ、排除するための強力な道具である

この後の2日間で登場するキーワードや、関数型プログラミングを歴史的な時間軸からなぞることができる、カンファレンスの始まりに聴けてよかったセッションだったと感じます。

型推論入門 ― Hindley-Milnerの仕組みと実装の違い

github.com

  • 型推論の本質は、確定している型からコード上の未知の型を導き出す仕組み
  • HM(Hindley-Milner)型推論は、式に型変数を割り当て、構造を再帰的にたどりながら制約を定義し、単一化(Unification)を行うアルゴリズム(Algorithm Wなど)
    • Flix、Elm、Gleamなどの言語にベースとして採用されており、Elmなどの多相型は「let一般化(let-generalization)」によって実現されている。
    • 基本は「型同士の等価性(同じ型であること)」の制約しか扱えないが、拡張によって他の制約にも対応できるため、言語の実装アイデアとして非常に魅力が高い。

一口に型推論と言ってもさまざまな手法があるのだなと。中でもピックアップされていたHM型推論が多くの関数型言語の基盤となっているのだと知れて、知的好奇心をくすぐられるセッションでした。

型は壁、Rustでもバグを直すな、表現できなくせよ

speakerdeck.com

  • バグを後から直すのではなく、「起きない形(燃えない素材)で最初から建てる」という設計アプローチ
  • 状態を型で守る4つのパターン
    • 状態ごとに型を分ける
    • 同じデータ型(数値など)でも意味ごとに分ける(newtype パターン)
    • 検証付き生成関数などを使い、不整合なデータの「作り方」自体を限定する
    • 正しい組み合わせだけを enum で定義し、match で考慮漏れを防ぐ(フラグと Option を分離しない)
  • 型はコンパイル時のユニットテストであり、文脈を名前や型に込めればAIもそこから推論できる。それでも何を正しい振る舞いとするかを規定して最後に検証する責任は人間に残る

Rustが題材でしたが、型で形を守り、正しい振る舞いを文脈に乗せる考え方は、使用する言語に関わらず非常に勉強になるお話でした。

フェーズで分割して、依存からライフサイクルやデータでデザインすべき寿命を観察する。音楽のための関数型プログラミング言語mimiumにおける多段階計算の活用

matsuuratomoya.com

  • 音楽土木工学の専門知見から生まれた、ラムダ計算ベースのドメイン特化言語(DSL)mimiumのお話
  • RustにTranspileできるWebエディタがあったり、関数の中で「その関数の1時刻前の返り値」を取り出すことができたりする(音響信号処理におけるフィードバックの記述などに有用)
    • 過去の値を参照する行為は一見すると不純(副作用があるよう)に思えるが、時間的な規則性として捉えれば純粋である、というアプローチが面白い
  • ハウリングの合間にあるエフェクトをリアルタイムに書き換えるような高度な処理を実現し、言語デザインそのものを探索の道具としている

扱っているドメイン知識の幅広さと、さらっとコードの変更が音に即時反映されるデモの凄さに圧倒されました。

パッケージマネージャー Nix はなぜ純粋関数型言語で設定を記述するのか

www.docswell.com

  • Nixはビルドプロセスを「参照透過性を持つ関数」のように扱う
  • 入力(依存関係)を derivation として明示し、その参照関係からビルド順序を決定する。生成された Nix Store は不変(Immutable)であるため、同じ入力からは常に同じ出力が得られる
  • Nix言語自体は動的型付け言語。derivation を生成するDSLとして機能する(ファイルI/Oを伴うため関数自体は不純だが、ビルドの純粋性を担保するための道具)

Nixは「入力が同じなら出力は絶対に同じになる」という参照透過性を「ファイルの不変性(ImmutableなNix Store)」というアーキテクチャ的な制約で実現している、というお話(だと解釈しました)。 Nixをパッケージ管理・ビルドシステムの仕組みから学ぶことで、純粋関数型プログラミングのパラダイムを表現していることが理解できる、学び深いセッションでした。

埼京.dev #3【俺の考えた最強の◯◯】 を開催しました!

はじめに

0yu(@yud0uhu)です。

4/22(水)に赤羽文化センターをお借りして、埼京.dev #3 を開催しました。

埼京.dev は、ヲクラ(@3l4I5)さん、キタジー(@kitaji0306)さんと三名で立ち上げた地域コミュニティです。

埼京線沿線の駅であり、特に運営三名にとってもアクセスよいという点で赤羽に開催地を据え、昨年12月の #1 から数えて、早くも3回目の開催となりました。

埼京.dev #3【俺の考えた最強の◯◯】 - connpass

当日足を運んでくださった皆様、そしてそれぞれの熱のこもった「最強」のLTを披露してくださった登壇者の皆様、改めてありがとうございました! また、本イベントの運営にカンパを寄せてくださった有志の皆様にも、心より感謝申し上げます。

過去の開催(#1, #2)の様子については、ありがたいことに参加者のnikkie(にっきー)さんがまとめを、keitaさんが参加レポートを作成してくださっています。 ぜひご覧になってみてください。

#1の様子

2025/12/09 埼京.dev #1【忘年LT会】#saikyo_dev - posfie

note.com

#2の様子

2026/02/19 埼京.dev #2【2026年の野望LT】 #saikyo_dev - posfie

#3についても、keitaさんが当日の登壇内容についてまとめた爆速レポを作成してくださっています。ありがたや......

こちらもぜひ併せてご覧ください。

note.com

開催後アンケート

今回は運営初の試みとして、開催後アンケートを取ってみることにしました。

参加者の方からのフィードバックを取り入れることで、双方向的なコミュニティを作り上げていく一助になればという考えからです。

(※ 本アンケート結果は事前に掲載許可を得ています)

「今日はどのあたりからお越しですか?」の設問では、近隣の方はもちろん、「ちょっと遠方から頑張って来ました!」という方も数多くいられて、こうして足を運んでいただいて本当にありがたいなという気持ちになります。

アンケート結果(今日はどのあたりからお越しですか?)

「普段お使いの沿線」 の設問は、個人的に「この勉強会に来てくださっている人たちの中で、埼京線ユーザーはどのくらいいらっしゃるんだろう」が気になったため入れてみたものです。

その結果、参加者全体の25%が埼京線ユーザーであることがわかりました。

狙い通り(?)に埼京線ユーザーにもリーチできていることがわかり、運営として大変嬉しく感じています。

アンケート結果(普段お使いの沿線)

参加者の方からは「アンケートの選択肢に上野東京ラインがない!」といった鋭いご指摘もありました。

(いただいたご意見は、ぜひ次回の参考にさせていただきます......!)

懇親会

懇親会は、シカゴピザのコースがある「Sports & Dining Bar Ravens」というお店を貸し切って行いました。

tabelog.com

さすが繁華街赤羽、お酒やグルメが魅力的な飲食店の宝庫で、毎回のお店選びも新しい発見があります。

懇親会については、以下の運用を取るようにしています。

  • 完全予約・コース制
    • 会計時のオペレーションをシンプルにするため
  • 事前集金・前払い制
    • 参加費を明確にし、参加者の方にアナウンスする情報の不確定要素を減らすため
  • 参加希望アンケートの事前締め切り(約2週間前)
    • ある程度バッファを持たせることで、予約後の人数変更などに柔軟に対応できるようにするため

当日の運営をスムーズに進行するための工夫ですが、皆様のご協力に感謝いたします。

運営小話

イベントの運営後は、毎回運営メンバーでKPTの振り返り会をしています。

メンバーそれぞれの目線で「これはやってよかった・これは続けたい」であったり、「こうすればもっと良くなるのでは」といった改善点が出てきて、僕自身とても学びがあります。

ふりかえり(KPT)

最後に

皆様からのフィードバックを参考にしながら、回を重ねるごとにより"最強"の会へとアップデートしていければと思います。

次回の開催についても、connpass公開後にDiscordサーバーとXで告知を行います。皆様のご参加を心よりお待ちしております!

有志による「カンファレンス開催ノウハウ」の執筆・公開に参加しました

「カンファレンス開催ノウハウ」について

フロントエンドカンファレンス北海道2025実行委員長のn13u(@n13u)さん経由で、Jxckさんの立ち上げたフロントエンドカンファレンス主催者コミュニティのDiscordにご招待いただいたことをきっかけに、有志によるノウハウの執筆・公開に一部関わらせていただきました。

docs.google.com

このノウハウがどういったもので、どのような動機をもって執筆・公開されたかについては、この取り組みの主催のJxckさんがブログにまとめられているので、ご一読ください。

blog.jxck.io

個人としての思い

自分もコロナ明けに初めてフロントエンドカンファレンス北海道2024の主催やフロントエンドカンファレンス東京2025のコアメンバーを手探りで経験した立場であり、実際に開催してみたことで得られた知見や課題が数多くありました。

フロントエンドカンファレンスをはじめとして、コロナ禍を経て新たにWebの技術を扱うカンファレンスを立ち上げようとしている方が多くいらっしゃると思います。

そういった方々に、多くの人たちの経験が集まったこのノウハウが届き、さらにその知見が育ち、受け継がれていくことを願っています。

また、他に今回の執筆に関わった有志の皆さんがブログを公開しているので、ぜひこちらもご一読いただければと思います。

note.com blog.did0.es

PIXIV DEV MEETUP2024に参加しました

はじめに

9/20に開催されたPIXIV DEV MEETUP2024(#pixivdevmeetup) に招待いただいて参加してきました。

conference.pixiv.co.jp

PIXIV DEV MEETUP2024 オープニング

会場内の立て看板。可愛い。

友人のぴこぴこ(@picopico_dev )くんに招待いただいての参加でした。大感謝!!

ありがたいことにご縁があって、今年はPIXIV MEETUP 2023に続き2回目の参加でした。

ピクシブの皆さんのプロダクトへの愛とクリエイターへの熱量を肌で感じて、とにかく終始ワクワクさせられるイベントでした。

pixivは、僕も小学生のときからユーザーとしてずっと使っている大好きなサービスなので、中の人のお話が生で聞けることへの高揚感と、同じエンタメ系事業会社で働く身としての共鳴する部分もあって、一ユーザーとしても一エンジニアとしても、心から尊敬の念を感じるお話ばかりでした。

また、多くの方々のセッションやキーノートを聞く中で、「ビジョンの明文化」という文化が組織として根付いている(それぞれの取り組みに対し、何のために取り組むか、という前提の問いかけへのアンサーが常に用意されている)のを感じられたのが印象的でした。

LPサイトについて

こちらのLT発表でもお話がありましたが、イベントのLPサイト がめちゃくちゃ凝っていて素敵でした。

スクロールアニメーションでコンテンツが変化する、独特の「奥行き」が感じられるデザインになっていて、見るたびにワクワクさせられました。

セッションの感想いくつか

ピクシブにおける「ビジョン」の取り扱われ方

speakerdeck.com

ピクシブさんが昨年一新されたMVVの刷新検討プロジェクトの裏側についてのお話でした。

ビジョンの刷新検討とは、何のために「会社としての活動、プロダクトづくり、プロジェクト」に取り組むかの探求であり、このような明文化を重視し

"ピクシブらしい開発を誰でもができるように。"

の明文化のもと、刷新プロジェクトに取り組まれたそうです。

この刷新プロジェクト「プロジェクトシェルパ」の名称は、プロダクト作り=「険しい山に登るような行為」というところからつけられているそうです。 

「なんのために取り組むか」の明文化を重視し、理想像(ビジョナリーシート)と具体的なアイデア(インセプションデッキ)を使い分ける工夫をしている、というお話がありましたが、実際にプロジェクト推進時にステークホルダーとなる人々の認識(経営陣と開発現場の共通認識など)がブレないように工夫されているのが伝わってくる取り組みに感じられました。

セッション中で、社内向けに作成・運用されているというガイドブックも公開してくださいました。

pixiv.notion.site

Charcoal 2.0: デザインシステムの基盤を再構築

ピクシブフロントエンドのデザインシステムcharcoal のカラーシステム再設計のお話でした。

創作界隈でアクセシビリティは重視すべきなのか?という疑問に対し、絵画の巨匠モネは白内障になってから世界で最も高価な絵の一枚を生み出している、というお話を例に、創作界隈でこそ平均よりアクセシビリティは重視すべき という考えのもと再設計を行った、というお話が印象深かったです。

カラーシステムの設計は、デザインシステムの最も重要な基盤の一つのため、以下の三点を満たせるように試行錯誤しながら再設計を行なったとのことでした。

カラーパレッド5色の状態からスタートし、アクセシビリティを考慮しながら拡張していったとのことでした。 最初はデフォルトテーマ、プレミアムテーマ、リクエストテーマ...など多くのテーマがあるために、ブランドカラーが警告色と重なる、などの苦労もあったそうです。

また、カラーパレットのコントラスト比を揃えるためにOKLCHを採用されているとのことでした。

HSL/OKLCH色空間

HSLの色空間は人間の感覚とずれているため、カラーパレットでは人間の色覚を近似しやすいOKLCH色空間を採用し、APCAを組み合わせることでコントラスト比を揃えているそうです。

(Charcoal Primitive TokensのデザインファイルFigmaOSSとして公開されているのもありがたいです。とても勉強になる......)

pixivのフロントエンド開発のこれまでとこれから

17年間の歴史を持つピクシブのフロントエンドは、PHP + Smarty + js, cssに始まり、SPA以降時にReactとVue.jsを同時に採用していた時代があったとのことでした。

SPA移行当時のReactがバンドルサイズが大きいという課題があって、スマホではVue.jsを採用していたとのことでした。

また開発体制においても、関係者が多い大きなモノレポ(yarn workspaces) を採用しており、影響範囲が広くライブラリアップデートが難しい、デプロイロック待ちの時間が長いなどの課題に直面したそうです。

フロントエンドフレームワークは、このようなデプロイフローの改善と、「広く普及したフレームワークに乗ることで、公式に丁寧なドキュメントに用意されている」という理由から、Next.jsへの完全統一を進めたそうです。

移行を進めるなかでは

  • SPA遷移になってしまうため、ホームタブの移動時にスクロール位置がリセットされてしまう
  • 初回アクセスで表示するコンテンツ量が大きくなってしまう

などの課題があったそうです。

スクロール位置のリセット問題の解決は、BFCacheで対応したが、Safariだとスクロールキャッシュが保存されないなどの苦労もあったとのことで、技術的にも深ぼって聞きたい...!!と思わされるお話でした。

iPadでのお絵描き体験を考える

こちらは今年4/17にリリースされた、新しいiPad向けペイントツール「Pastela」の体験設計と、その試行錯誤についてのお話でした。

PastelaはiPadユーザーであれば無料で使えるペイントツールで、「お絵描きのハードルを下げる」という目的のもと開発されたそうです。

iPadは、PCや液タブと比べると画面が小さく、タップ領域などの制約があります。 iPadの大きくない画面(8-13inch)で、機能数を無限にスケールさせられて、作業を効率化できるか?という点を意識されながら、インセプションデッキとDesigin Docを活用して体験設計を行なったそうです。

例えばパネルスタックのスクロール設計を一つとっても、

iPadウィジェットのサイドバーが近いのでは? →サイドバー内のパネルは縦にリサイズできる →Nested Scrollになっている(iPadウィジェットのサイドバーもNested Scrollになっている)

など課題とどう向き合ったか?というエピソードがあり、技術的にもとても興味深かったです。

リリース直前まで、ユーザーフィードバックをもとにした改善フローを何度も重ねた、というお話が素敵でした。

pixivに新しく「ホーム」タブを追加している話

pixivで2024年7月から順次リリースが進んでいる「ホーム」タブの追加プロジェクト(通称:ストリートプロジェクト)のお話でした。

ストリートプロジェクトは、「pixivに大通りをつくる。(受動的にpixivの体験を享受できる場所、pixivストリート)」という明文化のもと始まったプロジェクトとのことでした。

pixivでは、トップページの設計がプラットフォームごとや作品種別ごとに異なっており、これらすべての体験を統一したものを提供するという目的を持つホームタブの追加は、おおよそ1年に及ぶ壮大なプロジェクトとのことでした。

登録ユーザー数・作品投稿数ともに1億を超える巨大プラットフォームのpixivでは、ユーザー影響の大きさも相当なものであることが容易に想像できます。

プロジェクトを進める際にどのような工夫をしていたのか、観点・手法ともにひたすら勉強になるお話でした。

こちらのセッションでも、課題感・理想像の言語化ツールとして、プロダクトミッションとビジョナリーシートを組み合わせて使っているというお話がありました。

ビジョナリーシートについて、先述のセッションのお話でもありましたが、初めて耳にする概念だったのでとても興味深く聞いていました。

このような取り組みについて、開発は抽象から具体へ近づけることであり、抽象から具体へ繋げるパスが重要(課題感・理想像を言語化する)、という表現がされていたのも素敵でした。

キーノート

キーノートでは、職域を横断した様々な取り組みについて紹介されていたのが特徴的でした。

  • 財務×IT×ピクシブのエンジニアリングなお話
  • ZEN大学では、エンジニア0名、プランナー1名のエンジニアレス(!!)でシステム開発を(GASとスプレッドシートを駆使しながら)スタートしたというお話
  • ベニヤサーバーをすべてOpenStackしたお話(凄い)
  • AI生成作品フラグの導入までの背景のお話

などなど、本当に一つ一つが濃厚なお話ばかりでした。

ブース・懇親会

総合して、「誰もが楽しめる体験設計」が至る所に施されているなあと思いました。

初めましての方はもちろん、お世話になっている色々な界隈の方々に声をかけていただいたり、見つけてお話できたのも嬉しかったです。

(よく会う方もいれば、久しぶりな方もいたりで良かったです。本当に道をゆけば知り合いとお会いするので、実質オフ会でした)

pixivcoban のオリジナルティッシュ、可愛かったです。

寿司打に挑戦したり

辰べえ(@shoryu927) くんにVision Proを試遊させてもらったり、ミラーリングデモを見せてもらったり

Vision Proのミラーリングデモ

果し状をいただいてポーカーに参戦したり

射的に挑戦できたり

萩森じあさんによるPastelaのライブドローイング、凄かったです。

おわりに

ピクシブさん、最高のイベントを開催をしてくださって本当にありがとうございました!!

おまけ

MEETUPの翌日に誕生日を迎えたのですが、二次会で行ったお店にタイミング良くバースデーカクテルがあり、ちょっとほっこりした気持ちになりました。 良い一年になりそう。

フロントエンドカンファレンス北海道2024 実行委員長をしていました

はじめに

全くの余談ですが、このブログの下書きは高度11300mから書かれています。

フロントエンドカンファレンス北海道2024が、2024年8月24日(日)にDeep Tech CORE SAPPOROで開催されました。

www.frontend-conf.jp

オープニング(撮影:nrsさん)

フロントエンドカンファレンスは、沖縄や福岡でも過去に開催されていますが、北海道ではまったく別の実行委員会の運営による初開催となります。

なぜ僕が主催をすることになったのか?という経緯については、ツナギメエフエムで詳しくお話させていただいているので、気になる方はよければこちらをご視聴ください。

open.spotify.com

note.com

実行委員長をやった

「きみが実行委員長だったんだ」という声を当日各所からよくいただいたのですが、ある意味これは思惑通りでした。

今回、僕はあまり「実行委員長が誰か」というのを表立って出さないようにしていたためです。

というのも

「カンファレンスはあくまでセッションが主役である」

「実行委員長だから偉いわけじゃない。一人の力ではなく、スタッフ全員の力があって初めて成り立つもの」

という思いがあったためです。

僕の存在がカンファレンスそのもののノイズになってほしくない、という気持ちがあって、あくまで自分は黒子でいたいと思っていました。

また僕の中で三つ決めていたことがあって

1. 絶対に業務に支障をきたさないこと

僕はまだ新卒二年目の、事業会社に所属する一エンジニアです。

同僚や先輩達に支えてもらいながら、多くのユーザーさんがいるtoCサービスの運用・保守の仕事に関わっています。

カンファレンス業はあくまで趣味の範疇(弊社もスポンサードしてくれていましたが)。

「絶対に業務に支障をきたさないこと、会社に迷惑をかけないこと」を信条に、極力有給は取らずに、あくまでもカンファレンススタッフ業は業務外でやる、のスタンスを徹底していました。

2. スタッフさんに仕事や責任を「押し付け」ないこと。信頼して、あくまで「お任せする」

フロントエンドカンファレンス北海道2024実行委員会は、完全善意の有志のボランティアスタッフによって運営されています。

スタッフの皆さんは普段のお仕事と両立しながら、休日や日々の隙間時間を縫ってイベント運営に尽力してくださいました。

東京や釧路など、遠方から参加してくれたスタッフさんや、家庭を持たれて小さなお子さんがいるスタッフさん、学業と両立しながら参加してくれている学生スタッフさんもいます。

交通費・宿泊費も満足に出せない。(ボランティアなので、所属組織からお金が出ているわけでもない) 皆さんはそんな中で集まってくれています。

だからこそ「僕ができないことを(ある程度言語化・整理した上で)託してお任せる」ことはしますが「やりたくないことをお任せする」ということは絶対にしない。 また、実行委員長の仕事は矢面に立つことであり、イベント開催における全責任を引き受けることだと考えています。

僕が行動の基準としていたのは一つで、「これが欠けると、イベントが絶対に開催できない」という見落としがないように終始気持を配ることでした。

イベントを「大成功させること」ではなく、「絶対にリカバリーが効かないような致命的な見落としをしない」ことでした。

そのため、イベントの資金繰りやスポンサーさんとの対応などは自分が責任を持って行うようにしていました。

3. 途中で投げ出さない

イベントの開催はノリと勢いで決まったようなものでしたが、言い出した以上は「絶対に途中で投げ出さない」ということを信条としていました。

基本的には各担当スタッフの方に予算以外の最終決定権は基本的に全任する、というスタンスでしたが、(そんなことはありませんでしたが)スタッフさんの誰かが万が一なにか問題を抱えてしまったとしても、言い出しっぺの僕が全責任を負うぞ、というつもりでいました。

実行委員長としてやったこと

開催までには主に以下のようなことを行いました。

  • イベントの開催計画
  • イベント協賛資料の作成
  • イベントの予算組み
  • 当日までのガントチャートの作成、必要なタスクの洗い出し
  • 準備期間中のスタッフさんのロール決め
  • 広報記事の執筆・スタッフさんに書いていただいた記事のレビュー
  • イベントページの作成
  • チケット販売プラットフォームの検討、準備とそれに伴う関係ステークホルダーとの調整
  • 会計処理(委託先のLOCAL様との調整)
  • CfPの採択基準の作成(※僕自身にCfP採択の決定権はありません。採択会議でイベント全体のバランスを考慮し、スタッフの総意のもと決定しています)
  • その他イベント資料作成、外部との調整
  • アンケートフォームの作成
  • その他必要なレビュー

など

スポンサー担当・会計担当(会計委託先のLOCALさんとの調整)・広報(補佐)担当を兼務しつつ、主に裏方の事務処理や外部との調整に振っていた感じです。

note.com

スポンサーさん対応はほぼワンオペ対応(スタッフの皆さんに都度レビューなどお願いしていましたが)であったこと、手探りでの資料作成、日常の業務との両立もあって、なかなか皆様に満足いただけるような体験が提供できない部分もあったかと思います。

そんな中、皆様からは労いのお言葉や「来年度も協賛したい」といった声も多くいただけていて非常に身に沁みます。 皆様からのフィードバックは重く受け止めて、次年度以降の開催に活かせればと思います。

当日はオープニング・エンディングの司会をやったりもしましたが、緊張で舌が回らず自分のあがり症を思い知らされました(これに関しては場数不足もありそうですが...)。

会期中は主にトランシーバーやDiscordで飛んでくる緊急対応にあたったり、配信の二窓監視をしつつ合間合間でスポンサーさんのブースにご挨拶に行ったりしていました。

セッションは、CfPでご応募いただいた通りのバラエティに富んだ最高に魅力的な内容ばかりでした。

常に気を張っていたこともあり、当日はセッションをほとんど聴く時間がとれなかったため、後ほど配信のアーカイブですべて余すことなく堪能したいと思います。

fortee.jp

note.com

ふりかえり

僕はふだんから一人で抱え込みすぎる悪癖があり、準備をはじめて当初はタスクを抱えすぎて「このままで大丈夫なんだろうか……?」と不安になることも何度かありました。

スーパーマンではないし(むしろ、普段はそそっかしいほうの人間)、実行委員長といってもただの言い出しっぺというだけで、僕の判断がつねに絶対的に正しいわけでもありません。

(むしろ「大事な局面で自分一人の独断で動くと、絶対にコケる」という確信がありました)

そのため、誰もが個の能力を発揮しながら対等に意見(提案や懸念)を言い合える、自律的に動ける組織でありたいという思いがありました。

そのため攻殻機動隊の荒巻課長の「スタンドプレーから生じるチームワーク」に倣って、「各ロールのスタッフさんに決定権を完全委譲して(自律分散させて)、お任せする」というスタンスを皆さんに共有しました。

そこで、スタッフさんの一人が「カンファレンス憲章(MVP)を作ろう。スタートアップ企業のようなMVPがあれば、意思決定権を完全委譲しても、そこから大きくずれることはないはず」という提案をしてくれました。 これをきっかけに、カンファレンスの最初にスタッフの皆で実施したワークショップをもとに、MVPを考えることにしました。

aback-jasmine-06b.notion.site

M(ミッション):フロントエンドカンファレンスが参加者に対して「なすべきこと」:

『誰も置いてきぼりにしないカンファレンスにする』

V(ビジョン):フロントエンドカンファレンス・フロントエンドカンファレンス実行委員会が目指す「あるべき姿」:

『人と人、人と土地、人と情報を繋げる』

V(バリュー):フロントエンドカンファレンス・フロントエンドカンファレンス実行委員会の構成員が具体的に「やるべきこと」:

『無理なく小さく、を本気でやる』

ワークショップを通じてMVPをコアスタッフ間で共有できたことで、各々やりたいことはあれどゴール設定がMVPから大きくブレることなく、役割を分散・委譲できたと思っています。

トラック数の増設・ハイブリット開催について

当初は100名程度の小規模なイベントを想定していました。そのため協賛費用も他イベントに比べるとかなり安いものになっていたと思います。

そんな中でも、急遽トラック数を予定していた1トラックから2トラックに増設したのは、想定を超える多くの(160件もの)CfPの応募をいただき、フロントエンドカンファレンス北海道の開催に対して多くの方の熱量を感じたからでした。

結果的に今回は初開催にも関わらず、2トラック・ハイブリットという相当挑戦的な開催でした。

「ハイブリットで開催したい」というのは、譲れない部分ではありました。

会場の制約上人数に限りがある・地方開催ながら全国各地からスピーカーさんが集まってくださることから、オンライン配信の需要を強く感じたためです。

また僕自身(北海道出身ではあるものの)普段は東京に身を置いており、東京にいる同僚や知り合いにカンファレンスを届けたいという思いもありました。

無理を言ってお願いした中、引き受けてくださった配信担当スタッフの皆さんには足を向けて眠れません。

当日の事前準備・リハーサルについて

今回は予算の都合などで会場のレンタル時間に制約があり、通しでのリハーサルを行うことができませんでした。

配信設備の構築に時間をかける必要があったこと(今回配信卓の構築なども一切外部に委託せず、スタッフさんが持ち込みの機材なども使って自前で行ってくれています)や、当日の発注物が(業者さん側の都合により)時間通りに届かないなどのトラブルもあったことから、前日の事前準備にかけられる時間は限りがありました。

当日も9:30開場にも関わらず、会場レンタル開始時間・スタッフ集合が9:00というタイトなスケジュール感のもと、各々で最大限の動きをしてくれたスタッフの皆さんに本当に感謝です。

やってよかったこと:スポンサースタンプラリー

僕が「どうしてもやりたい」と要望を伝えたところ、スタッフの皆さんが台紙や景品の作成などを行ってくれました。

結果的に当日ブースも大盛り上がりを見せていて、やってよかったと思っています。

(オリジナルの素敵なノベルティや楽しい企画でブースを盛り上げてくださったスポンサーの皆さま、ありがとうございます)

スタンプラリー達成特典の抽選会の景品である、幻のアクスタ(今回カンファレンスの顔となるLPサイトの制作もしてくれたのっと(@knot)くんが手作りしてくれました)

幻のアクスタ(撮影:nrsさん)

お盆休みという壁

今回は開催直前期にお盆を挟んでいたため、発注物系に遅れが生じたり、お休み中の業者さんとの連絡がつかず、保険周りの契約がギリギリになってしまった、というアクシデントにも見舞われました。

そんな中でも、可能な限りの手を尽くしながらリカバリーに動いてくれたスタッフの皆さんのおかげで、開催にあたって必要な物品なども欠けることなく当日を迎えることができました。

本カンファレンスのクリエイティブ(映像、タイトルコール)・制作物はデザインから、すべて制作物スタッフの皆さんによる手作りです

最後に

当日は機材トラブルによる開催時間の遅れなどで、参加者の皆様にはご迷惑をおかけしました。

とはいえ大事故や誰かが怪我をするなどもなく、無事に初開催の一大イベントを終了できたのはひとえにスタッフの皆さんと、当日あたたかく見守りながら一緒にイベントを作ってくださったスピーカーさん、一般参加者の皆様・スポンサーの皆様のおかげです。

当日、一緒にイベント運営を支えてくれたスタッフの皆さん

これはイベント終了後の翌日、一人夜カフェで思索に耽りながらスマホで打ち込んだ2000文字の感謝文

僕と多くのスタッフさんを繋げてくれたすべてのはじまりであり、大尊敬するPHPカンファレンス北海道の実行委員長のやまと(@yamato_sorariku)さん

フロントエンドカンファレンスを北海道で開催したい、と今年のお正月にDMをしたところ、親身に相談に乗ってくださったフロントエンドカンファレンス沖縄実行委員長のカンボ(@kanbo0605)さんとスタッフのふじた(@Yuhei_FUJITA)さん

イベントの運営についての悩みをパフェを食べながら打ち明けたところ、僕を家まで送ってくれつつ、深夜2:00まで立ち話で相談に乗ってくれたとみお(@tomio2480)さん

イベント中の救急や火災対応についてなど、運営についてアドバイスをくださりつつ応援してくれていたTech RAMEN 2024 Conferenceスタッフの皆さん

当日も激励のDMをくれたことみん(@kotomin_m)さん(勇気づけられました)

カンファレンスの象徴となるイベントロゴがほしい、という僕の強い希望から依頼をしたところ、快く引き受けてくださったどうけ(@doke)さん

イベント当日まで運営をあたたかく見守ってくださったスポンサーの皆さん

前日準備、当日のイベント運営にご助力くださったDeep Tech Coreの会場スタッフの皆さん

北海道に最高のトークを届けてくださったスピーカーの皆さん

当日会場に足を運んでくださったオフライン参加者の皆さん

オンラインで参加してくださった皆さん

僕が吉祥寺.pmの懇親会の席でダメもとでお願いしたら、二つ返事で快く当日カメラマンを引き受けてくださったnrs(@nrslib)さん

当日のセッションのタイトルコール動画のナレーション、および急遽のお願いにもかかわらず懇親会ナレーションを引き受けてくださったMilia(@xmiliax)さん

期間中、1LDKのマンションに毎日深夜3:00ごろに帰宅する僕を怪訝な眼差しで見つめつつ受け入れてくれた母

皆さんへの多大な感謝とともに

n13u(@n13u)さんに実行委員長を託し

フロントエンドカンファレンス北海道、来年(2025)も開催します!

TechRAMEN 2024 Conference 参加レポート

はじめに

7/27(金)・28(土)に旭川市大雪クリスタルホールで開催された、TechRAMEN2024 Conferenceに参加しました。

techramenconf.net

この記事は、TechRAMEN2024 Conferenceの前夜祭+本祭の参加レポートです。

ことのはこび

今年の冬ぐらいに「7/27・28くらいに、tomioさんが旭川ででっかいやつをやるらしい」と聞きつけ、おもむろにカレンダーに予定を確保した日も今は昔。 諸々の経緯からお声がけいただいて、前夜祭・本祭当日はスタッフとして参加していました。

当日以外は特にスタッフとして何をしていたわけでもないのですが、一本だけnoteを書かせていただいたりしていました。

note.com

前々日

7/25の夜に東京からJALで移動しました。

空港の搭乗ゲート内でkojikaさんとrelaさんと偶然エンカウントするサプライズ。

JALの発着の遅れはありつつも、21:00頃に旭川到着後、#とみおめしにスライディング合流しました。

初の旭川飯。

ご飯会後はクラフトビールのお店で軽く二次会をした後、深夜2:00までシメパフェをやっていて、にゃんこがいる(!)カフェがあったので移動。

この日の宿は開催二週間前にぬるっとAirbubでとりました。

駅近&夜間はバー営業もやっている&朝ごはんに卵かけご飯が食べられるの三点セットなオシャ宿でめちゃくちゃ体験がよかったです。 リピートしたい。

前夜祭

当日は朝9:00に会場に集合。ネームカードをラミネーターに通す流れ作業をしたり、会場誘導・タイムキープをやったり、クロージングでパワポカラオケをしたりしていました。

オシャレネームカードはコアスタッフのときたさん(@kobutorigattu) デザイン. これで本職消防士さんだというので多才すぎる...

昼ごはんは会場から15分ほど歩いたところにある、らーめん玄の青南蛮醤油ラーメンを食べました。

青南蛮醤油ラーメン(らーめん玄)

南蛮の辛みにしっかり醤油が効いていて美味しかったです。

本祭

懇親会受付をやったり、会場誘導をやったり、荷物を運んだり、都度発生した諸々をしていました。

砂川町が誇るB級グルメと聞いたら食べずにはいられない

お昼ご飯はポークチャップ。この濃い味が忘れられません。

午後にはカフェブースもデプロイされていました。こちらはときたさん(@kobutorigattu) さんが焙煎してくれて、やまとさん(@yamato_sorariku) が淹れてくれたコーヒー。

印象に残ったトーク

スタッフをしながら、トークもちょこちょこ聴かせていただいていました。 全部のトークが最高すぎて、すべてを紹介しきろうとすると超大作待ったなしのため、ここではいくつかのトークをピックアップしてご紹介します。

質問する場はどこにある ~ちょっと失敗したかも編~ by かげろん こちらのトークでは、2つの異なるチームにおける質問文化の違いを事例として取り上げながら、課題とどう向き合っているのか?が紹介されていました。

普段業務をしている中で、リモート主体のチームにおけるテキストコミュニケーションを上手に使いこなしながら、「ためらいなく質問する」という行為の大切さを強く感じるます。 トーク中でお話されていた、「いつでも質問してね」の「どこで誰に?」や、「話の流れを遮らないか不安」は個人的にも共感できる感覚でした。 徐々に慣れてきましたが、新卒一年目のチームにアサインされたての頃は感じることがありました。

タスクや話題ごとにスレッド分けのないチャットツール上のやりとりなどで、「自分が突然関係のない投稿をして、話の流れを遮らないか不安」のような感覚は誰もが一度通ったことがあるのではないかな?と思います。 (「〇〇さんが入力中です...」となっているのに気がついたときのタイミングの探り合い・譲り合いにも似たものを感じます)

質問しやすい場作りをされた、という取り組みがとても素敵だな、と感じました。

Podcasting Guide 2024

高専在学時代から配信数260回にものぼる5年モノのpodcastを続けているというmktakuya(@mktakuya) さんのお話。

純粋に、「続ける」ことの説得力が凄いなと尊敬でした。

印象に残ったのは、大方針を「80点の品質を低工数で安定して出す」とした上で、「メンバー・スケジュールを固定化する」という工夫をされている、という部分でした。

これは、podcastに限らずあらゆる物事でも適用できそうな工夫だなぁと感じます。

前者については、工数をかけすぎると続けにくくなるし、かといって品質を下げるとpodcast自体が聞かれづらく、モチベーションが湧かなくなってしまうということでした。 (例えば運転中に聴くpodcastの音源がガビガビだと、聴くのを止めてしまう) 編集で楽をするために収録時の音にこだわる(そのための初期投資を惜しまない)」という指針がすごくスマートだなぁと思いました。

後者については、不安定要素が多く、調整コストが大きい決め事ほど流れがち、というのはあるあるかなと思います。 「固定化する」という方針に舵を切ったことはもちろん、それが5年続けられる関係性のメンバーがいる、というのが素敵だなと感じました。

【導入編】SvelteKitで始めるWebサイト/アプリケーション開発 こちらのセッション中は、スタッフとして司会/画面接続補佐な役割をしつつ、ワークショップに混ざって参加させていただきました。

僕自身、普段の仕事ではNext.jsを書いていますが、副業の技術調査でSvelte/SvelteKitに触れる機会がありました。 SvelteのVue Likeなテンプレート構文や、Next.js/Reactにはない(仮想DOMを使用しない、記述量が少ない、コンパイル時に値を検知するReactive性などの)シンプルさや開発体験に親しみをおぼえていて、今アツいなぁと思っている言語の一つでもあります。

ワークショップ中は、SvelteKitのサーバーフレームワークとしての可能性のお話を聞いたり、会話の中でも多くの新しい発見があってとても学びになりました。

増岡(@fkuMnk) さんのzennがとてもよくまとまっていて、初めてSvelte/SvelteKitを学びたい!という方は必見なのでは?という気持ちになりました。

zenn.dev

ひとりのプログラマ、問題解決者としての原理原則とワークフロー t-wadaさんによる基調講演でした。全部が良すぎてまとめきれないので、いくつか印象に残った部分ですが

不確実性と向き合うために、現状を考えて、目標地点に向けて最も小さな一歩を踏み出す

不確実性との向き合い方の第一歩が「課題を抽出して、小さく分解すること」であるのは、後述の77webのお話とも繋がる部分だと思います。

スモールステップとGit commitのお話も印象深かったです。

人間には羞恥心や虚栄心があることをGitは知っているので、「もどる技術」が用意されている だからこそ、あとから戻りやすいように細かい粒度でcommitする

聞いていて、「言語化が上手い......!」となりました。

Gitは歴史の修正を許してくれるので、「コミットメッセージはあとから直す」くらいの気持ちでcommitしていい。

テストがgreenになるまでcommitしない、ではなく、その日中にできる最小単位のcommitをする、というお話をされていました。

業務をしている中で、revertが必要な場面、というのはどうしても起こりうるのだなと感じます。そうした中で、戻りにくいcommit履歴に苦しむ、という場面も少なからずありました。

講演の前半で、「無謬主義に陥りがちだが、大切なのは、自分たちのしていることはそもそも間違っているという前提に立つこと」というお話がありました。

人間は完璧ではない(失敗をする) 生き物だからこそ、それを認めて、(失敗しても戻りやすいように)小さいコミットを重ねる、というメンタリティは、日々の業務の中でも忘れないようにしたいです。

すばやく実装するための戦略とテクニック2024年版 speakerdeck.com

素早く実装を行うために何をすべきか?というのは勿論のこと、そもそもなぜ速度が出ないのか?という疑問に立ち返り、「わからない」と速度が出せない、とお話されていたのに、首がもげるほど頷いていました。

機能要件がわからない(そもそも決まっていない)、処理のボトルネックがわからないなど、不透明なことが多ければ多いほど、プランニングなどでの見積もりもしづらく、実装に時間がかかってしまう(手が動かせない時間や手戻りが発生してしまう)というのは「本質情報じゃん......」と痛感した部分です。

このような課題に対しては、大きな問題を分割することで、「わからなさ」を削りながら実装していくのがいい、とお話されていました。 僕自身、早い段階で問題の抽出と小さな質問を重ねて不透明さをなくしていくことで、結果的な実装スピードにつながっていることを、業務のスクラム開発の中でも目に見えて感じているため、自分の中での指針にしたい、と思うくらい説得力のあるお話でした。

また、印象に残ったのは、自分自身を早くするには、「決断を早くする」ことと「思考を早くすること」、という部分でした。 思考を早くするために、手っ取り早いのは「速聴」で、Youtubeの倍速再生などでも効果があるそうです。 日々の生活の中で取り入れられそうなトレーニングなので、ぜひ真似して磨いてきたいです。

これまでと違う学び方をしたら挫折せずにRustを学べた話 テーマがRustというのはもちろん、あのt-wadaさんが新しい技術を学ぶとき、どのような学び方をしているんだろう?という部分で純粋に興味が惹かれるお話でした。

Rustはコンパイラに圧倒的な信頼を寄せることができる言語です。「Rustの厳しいルールは腹落ち感があるからついていける」という表現がすごく的確だなぁと思い、印象に残っています。

プログラミングRust を買いましょう。

【パネルディスカッション企画】ゆるいエンジニア相談室 ~あずましい開発組織とは

みやまえ(@myou_it) さんが抱えている、「コミュニティとの出会いと世間一般とのギャップの認識」についての悩みや、勉強会のあり方、キャリアパスのお話をテーマにしたパネルディスカッションは、自分自身も聞いていて刺さる部分が多かったです。

経験の中で抱えられてきた課題や痛みであったり、それとどのように向き合ってきたか/どう向き合うか?というパネラーの皆さんのお話に聞き入っていました。

note.com

勉強会についての、「懇親会は魅力品質であって当たり前品質ではない」というお話も印象深かったです。

「懇親会を楽しめるか」という部分は、実利抜きの(その人とコミュニティの)相性になってしまう。本編だけでも満足してもらう(実利になるものを持ち帰ってもらう)とリピーターになってもらいやすい。

勉強会の懇親会で人と話すのは楽しいですが、「本編が当たり前品質として提供されていること」はたしかに見失ってはいけない部分だなぁ、と思いました。 (本編を目的にして参加するため、あえてオンラインを選ぶ場面も多々あります)

勉強会・カンファレンスに同僚や知人を誘うとき、「誘う人がそのテーマに興味を持てるか/学びを持てるか?」はもちろん、「誘う人とそのコミュニティとの相性」を熟考して誘う、というお話など、自身が能動的にコミュニティと関わる機会が多い分、共感できる部分が多かったです。

「転職を意識するのはどんなときか?」という、キャリアパスについてのテーマもありました。 僕自身は新卒二年目の身の上で、転職を経験したことはありませんが、人がどんなときに転職を決意し、どんなときにその会社・チームに留まりたいと思うのか?という部分は興味深く聴くことができました。

懇親会

懇親会の様子
乾杯は北海道ジンジャーエール

道北食材へのこだわりグルメに、ラーメンサラダに旭川醤油ラーメンも完備。日本酒もありと盛りだくさんでした。

合宿参加

美瑛町の合宿所に炒飯大盛りセットで参加しました。 朝7:00に起床してラジオ体操をします。健康的すぎる......

初日の朝はくろさん(@gatto_man) 差し入れのふらのメロンを食べました。皮まで甘くてめちゃ美味でした。

最終日の朝食は、旭川市美瑛町のご当地ファストフードのジュンドッグをいただきました。 どういうものかまったく知らなかったため、ホットドック的なモノを想像していたら、中にぎっしりお米が詰まっていてほぇ〜となりました。

これはフードロスと戦うべく、ジュンドッグのお供にスイカフードファイトをする人々の図。

嬉しかったこと

@t_wada さんにサインをいただきました。嬉しすぎる......。 懇親会が終わった後の少しの時間でしたが、実際にお話ししてみて、溢れ出る優しさと紳士オーラでますますファンになりました。 Rustをテーマに、LT後のAsk the Speaker的なお話がここでもちょっとだけできたのが嬉しかったです。

おわりに・謝辞

あらためてTechRAMEN2024 Conference、最高のカンファレンスでした!!

tomioさんが長年、地方コミュニティと正面から向き合い、深く考え続けてきたからこそ煮詰まった「あずましさ」が一つの形として具現化されたのがTechRAMEN2024 Conferenceなんだろうな、と感じています。

「生活と仕事の間にある不思議な熱量を突き詰めたら今日ができる」

エンディングのこの言葉にすべてが詰まっている気がしていて、めちゃくちゃ好きな言語化でした。なんども思い出して反芻したいです。

これも大好きです。あずましい再現性ってなんだろう、の一つの答えが詰まっている気がします。

謝辞は本当に書ききれないですが、TechRAMEN2024関係スタッフの皆さん、FuraIT(#furait) とゆるい旭川勉強会(#aosc) の皆さん、当日関わってくれた皆さんと、主催のtomioさんに感謝です!

PHPカンファレンス北海道2024スタッフ参戦記

はじめに

2024年1月12日(金)〜2024年1月13日(土)、札幌市民交流プラザでPHPカンファレンス北海道2024が開催されました!

phpcon.hokkaido.jp

自分は本編のコアスタッフ、そして本編の前(々)夜祭イベント「PHPカンファレンス北海道全然野菜」の運営メンバーの一人として参加していました。

PHPカンファレンス北海道とは

実行委員長のやまと(@yamato_sorariku) さんのもと、2019年の開催5年ぶりの開催となりました。

自分は今回、同じ北海道出身で、若手ふんわりLT会を一緒に主催していることみん(@kotomin_m) さんからお声がけいただいて、スタッフとして参加することになりました。

カンファレンス準備期間

準備期間の間はことみんさんリーダーの制作チームの一人として関わらせていただき、トートバッグとロールアップバナーのデザイン・発注を担当しました。

トートバッグを例にすると、制作物の作成〜発注は、主に以下のような工程で行っていました。

  • 発注先の選定
  • トートバッグの種類選び
  • Figmaで何パターンかデザインを作成
  • コアスタッフの皆さんにアンケート
  • Illustratorで入稿データを作成
  • 発注

YAPC::Kyoto式の2wayトートバッグを今回採用しましたが、みなさんからたくさん機能性をお褒めいただけて、よかったなぁという気持ちです。

全然野菜(Day 0)

11日(木)は有志イベント、全然野菜が開催されました。 connpass.com

Sapporo Engineer Base さんに支援いただき、会場は札幌シェアオフィスBYYARDさんで開催することができました。

全然野菜には、大学の同期のうーたんくん(@uutan1108) から声をかけてもらって、運営として参加しました。

うーたんくん主導のもと、企画にあたってはせいけさん(@seike460) さんにいろいろとアドバイスをいただいたり、

会場周りはSEBのにしむらさん(@_n13u_) の全面バックアップのもと、当日はのっとくん(@618knot)、新人博士くん(@shinjinhakase)、はくすけさん(@hacusk) がスムーズな司会で場を盛り上げてくれて、開催後アンケートの結果もポジティブな声が多く、とてもいい会でした。

懇親会はカンパ制でしたが、参加者のみなさまからたくさんの温かいカンパをいただき、無事布袋のザンギをデプロイすることができました。

2024年は怒涛の年明けでしたが、全然野菜からなんとか無事に開催することができてよかったなぁと心からおもいます。

イベント後はにしむらさんのキラーパスにより、RSGT2024 帰りのとみおさんを23:00ごろ札幌駅の西口で出待ちすることに成功し、AM4:00までやっているというお茶漬けのお店に向かいました。

g.co

AM3:00を回るころ、疲れと睡魔のダブルコンボで意識をなくしかけていましたが、運ばれてくる一品一品すべてに舌を打ち、シメのお茶漬けでハートを撃ち抜かれ、Day 0から満足感に満たされて帰宅しました。

前夜祭(Day 1)

当日スタッフは9:00集合、自分は本業の業務後12:00ごろに会場入りしました。

会場は設営の準備中で、受付横には芸術的な白い恋人タワーが完成していました。

タワーとMOOちゃん

#phpcondo では、北海道の名物をチラシに記入し、写真を撮って#phpcondo にポストをすると、白い恋人がもらえるプレゼント企画も開催されました。

ハッシュタグのポストを眺めると、皆さんのおすすめグルメ情報を見ることができてとても楽しかったです。

(この二日間で、google mapの行きたいお店リストが無限に積まれました)

自分のおすすめは沼の家の大沼だんごです。

当日は主に、ことみんさん、三谷さん(@kumikumitm) 、黒崎さんと四人で受付を担当していました。

本編が始まるまでは、はたけやまさん(@st_tm_k) 、カメラマンのかわばたさん(@tomotanpon) と一緒に、発注していたナポリンや備品の買い出し班に参加したりしていました。

桑園のイオンは品揃えが豊富で、24本のばら売りナポリンの取り置きをお願いしたところ、「その方がいいかと思って」とすでに箱詰めした状態のナポリオンをお渡ししてくださったりと、ホスピタリティに満ち溢れていました。(ありがとうございます...!)

当日のスタッフパーカーとベレー帽は本当に可愛いデザインで、現物を見てとてもほっこりしました。

自分は受付にいたため、セッションの様子は主に配信で見ていたのですが、会場のかっこいいレイアウトや照明・スモーク演出、ハイクオリティな高い配信に胸が躍っていました。

アーカイブ配信はこちらから見ることができます。

  • 照明や配信周りについては、テックチームリーダーのmiio(@ayako119) さんが爆速で記事をまとめてくださっています

miio.hatenablog.jp

  • パーカーとベレー帽の最高にかわいいファンアート

LTの終了5分前に振るサイリウムの一体感、楽しかったです。

前夜祭後の懇親会では、初石鍋亭で噂のニラタワー(なるもつ鍋)を食しました。しそ梅酒とお通しの煮卵もおいしかったです。

一日目ラストはシメパフェでした。

生まれも育ちも北海道でしたが、なんだかんだこれまでシメパフェ文化に触れてこなかったのが悔やまれます。 これからは積極的にパフェで締めていこうとおもいます。

本編(Day 2)

9:00に会場入りしました。前日もAM3:00ごろの帰宅でしたが、起床チャレンジに成功し心を撫で下ろしました。

Day 2も前夜祭同様、受付を担当していました。

その他に企業ブースの設営や、サイリウムの配布と回収・懇親会前後の出口誘導などを行っていました。

お昼ご飯に食べたロマンの塊「大人お子様ランチ弁当」は想像以上のボリュームで、まさしく大人サイズでした。

大人お子様ランチ

懇親会は布袋のオードブル・トリトンのお寿司という豪華札幌贅沢満喫セットか?というご飯を囲み、飛び込みLTやじゃんけん大会ありと盛りだくさんでした。

20240113-21 20240113-22

懇親会のデザートはルタオのドゥーブルフロマージュでした。とても美味しいので、お土産にぜひ。(買っておけばよかった)

全自動客席が和やかなBGMとともに片付いていく様子を眺めるスタッフ(自分含め)が、完全に工場見学状態で面白かったです。

会場の片付け後は大学の同期・後輩とジンギスカンを食べに行きました。 北海道を出る前に、久しぶりに会った同期や後輩と近況を語り合えてよかったです。

おわりに

三日目は東京に戻るため、残念ながらアフターイベントのOSS Gate in 北の大地は参加できずでした。

#phploversハッシュタグの賑わいを眺めていて、こちらもとても素敵なイベントになったのだろうな、と想像しています。

今回、スタッフとして関わらせていただいて、新しい知見が吸収できただけでなく、多くの人たちとの縁を繋ぐこともできて、たった二日間とは思えないほどの経験をすることができました。

実行委員長のやまとさんをはじめ、スタッフの皆さんがカンファレンスを作り上げていく様子を間近で見られて、それに微力ながらも関わることができて、本当によい経験ができたなとおもっています。

自分も数日間で肌に感じたこの熱量を、何かの形で伝搬していけたらよいなと考えています。